カルロ・スカルパの日本 Carlo Scarpa e il Giappone

スカルパが描いた旅程

息子のトビア・スカルパが会場デザインを手がけたイタリア家具デザイン展(東京家具見本市)を主催したカッシーナ社の招待(トビアがギャラを父の日本訪問に充てて欲しいと希望したという)で、スカルパは初めて切望していた日本を訪れた。1969年秋の事だった。

 

旅は東京から始まり、鎌倉、箱根を経て、伊勢、奈良、京都、大阪を歴訪するものだった。この時のスカルパ自身の言葉はあまり残っていない様だが、多くの写真を自ら撮影した。