16/75 ロンシャンの礼拝堂

ken1062007-10-23

光を絞り込んでいます。建物は何もない丘の上にありますから、開口部を大きく取らなかったのは意図的な工夫ですね。
ここでの「光空間」は設計者の創意工夫によって生み出されたものです。トロネの修道院とは異なる由来があると考えていいでしょう。20世紀は「空間」それ自体を建築家が自覚的にデザインするようになった時代です。
ところで、この礼拝堂は天井と壁の取り合い部に設けられたスリットから入る光が印象的です。天井の重いイメージを開放してくれる光ですね。
名称:ロンシャンの礼拝堂 Chapelle Notre-Dame-du-Haut de Ronchamp
設計:ル・コルビュジエ Le Corbusier
所在:仏国東部ロンシャン(スイス国境付近)
竣工:1955年