2008-06-10 01/75 北斎「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」 シリーズ14回では、日本の美術に注目し、そこに「動き」の表現を見ていきたいと思います。 たとえば北斎晩年の傑作「富嶽三十六景」には、波や風といった自然現象をとらえた独特の面白い表現がありますね。 こうした「動き」の描写は日本発信のユニークな表現技法として認知されています。 そこで、北斎、伊藤若冲、酒井抱一、広重、村上隆といった日本の作家が生み出した「動き」の表現を取り上げて、全体としてどんなイメージが浮き上がってくるか。 こんな設定で14回をスタートしようと思います。