14 巨大施設

大仏殿

東大寺は日本がまだ大和国だった時代に建てられました。聖武天皇天平の頃、西暦740年代のことです。当時の東大寺は国家を代表する巨大施設でした。その後、幾度も災害にあっては再建されてきたのです。大仏殿は2度再建されました。まずオリジナルは約430年後に平重衡の兵火によって失われ、15年後に重源上人によって再建されています。このとき大仏様の頭部なども補鋳されました。鎌倉時代初めのことです。2度目の焼失は戦国時代、松永久秀の兵火によるものです。大仏は修理されましたが、大仏殿はその後120年以上再建されず、1692年江戸時代に公慶上人によってやっと再建されました。現在の大仏殿はその時のものです。高さ48m、幅57m、奥行き50m。現在でも世界最大の木造建築とされています。

東大寺大仏殿 by 公慶上人(江戸時代の再建)