72 タブノキと古代日本

タブノキ

椿島(つばきじま)
宮城県 志津川湾
椿島(つばきじま)は仙台の北東にある小島です。この島にはタブノキが密生していて、写真で見るように島全体を覆っています。そのタブノキは日本列島の原生植物ですね。葉が厚くて光沢がある常緑樹です。現在では古来からあったタブノキはほとんど失われて、神社などに残るのみと言われています。しかし最近では植樹運動も活発になり、新しく植えられたタブノキが再び豊かな緑を取り戻した事例が多くあるようです。折口信夫は古代日本はタブノキで覆われ、その中で日本の精神文化が育ったと言っています。
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