46 ウイーン郵便貯金局の光

ken1062011-09-04

「ウイーン郵便貯金局」のこのスペースは道路から1層上がったレベルに平屋建で計画されています。周囲を高層ビルが囲んでいます。したがって、井戸の底のようになりがちな場所に自然光を導くことは重要な条件だったことでしょう。

写真のように床は下階に採光をとるためガラスブロックが使われています。また、天井もガラスなので全体が「ガラス包み」のような構成です。

設計者のワーグナーは上から降りてくる自然光を屋根、天井、床と突き抜けて、下の階まで至らせるためにガラスを全面に使用したと考えられますね。

結果として、光を孕む「ガラス包み」のスペース。「光空間」が誕生した訳です。