あらがうのが建築

自然に対して「あらがう(抗う)」のが建築の本分です。自然に抵抗することですね。これは、環境を破壊しないで建築することは不可能だということを意味します。環境にやさしい建築とか自然と共生する建物といったスローガンを言う前に、この事実をしっかり見つめなくてはいけません。木を切り、大地を掘り起こす。建築とは自然を破壊して、人間に都合のいいように変えることに他ならないのです。
それからもう一つ。建築の自然に対する抵抗は、いつまでも持続しなくてはなりません。植物の成長とか岩石の風化のような、長く強く、しかし静かにおこる変化に「あらが」わなくてはなりません。植物が芽を出し、葉をつけ、地面に直立して成長してゆくといった、ゆっくりした時間の変化に建築も同調するべきなのです。

resist

Building resists against wild things. No building can be built and operated without destroying environments. In the field of architecture resisting equals destroying. This must be essence for realizing of building. Slogans like we have to save natural resources, we may live together with nature, should be hung up after understanding the truth that resisting equals destroying.