白洲正子さんが生前、書斎として使っていたスペースです。正面の障子を開けると、外の景色が見えます。机の下は掘りごたつになっていて、使いやすそうです。落ちついたいい書斎ですね。こんなスペースだったら、ここが自分の居場所だと思えるに違いありません。
たぶん誰でも自分の居場所が欲しいはずです。それは行きつけの喫茶店だったり、休日に訪れる決まった海辺だったり、なにも自宅だけにあるとは限りませんね。気持ちが落ち着き、心が安らぐ場所なら自分の居場所にしたいと思うでしょう。
逆に一つの建物の中で、自分の居場所が決まっているとしたら、例えば、母親は台所、父親は庭、子供は自分の部屋、祖母は縁側、、、のように家族内での立場で自然とそうなっている場合があり得ますね。
自分の居場所を持っている人は、その場所に自分の思いがこもるはずですし、他人から見ればそこはその人の存在感がしみついた場所になるでしょう。居場所は精神的なよりどころでもあるからです。
