18/75 正倉院

ken1062007-01-18

奈良の正倉院です。日本国の財宝を1000年以上も守った日本一有名な「倉庫」ですね。奈良の歴史的建造物の一つとして世界遺産に登録されています。
夏は日差しが強く湿気の多い日本の気候に対して、デリケートな財宝を長く保存するために、正倉院は高床式の床になっていますね。そして財宝を唐櫃(からびつ)に入れて保管していました。
建物の特徴は板倉(いたくら)造り、校倉(あぜくら)造りの壁です。写真下、右が板倉造り、左が校倉造りです。間口33m、奥行9.4m、高さ14m。ひのき造り、二層の木造建築です。全体は3つに仕切られています。東大寺の倉庫として760年頃つくられました。当時は複数の「正倉」が存在していたようです。
財宝を長く守れた秘密として、倉を開けるのに朝廷の勅使が必要だったことも挙げられます。何人たりとも天皇の許可がない限り、倉を開け財宝を取り出すことができなかったのですね。足利義政織田信長のような天下人クラスで、はじめて中に保管されていた「らんじゃたい」を開封できたほどです。