17 ナポレオンの学術調査団

ken1062014-10-26

1798年から1801年にかけてナポレオン率いるフランス軍はエジプトに戦争を仕掛けた。目的はイギリスのインド支配を妨害することだった。アブキールAboukir港から上陸してアレキサンドリア、カイロを3週間で陥落させた。

この戦争に150人を超える学術調査団が同行した。団員は当時フランスで一流の頭脳だった。専門分野も多岐に渡り、物理数学、化学、建築、絵画彫刻、医学、植物学、文学、音楽、などなど。よく名前があがる有名人にフーリエ級数のジョゼフ・フーリエ Jean Baptiste Joseph Fourier、図学のガスパール・モンジュ Gaspard Monge などがいる。

この学術調査団が現地のフィールドワークで得た膨大な情報は、当時のヨーロッパ文化に非常に大きなインパクトを与えた。

「エジプト誌」「ロゼッタストーン」「王家の谷」「カルナック神殿」他多数。

戦争に一般の学者や芸術家を大人数連れてゆき、現地の文明を調査したこと。それが後年、実りある成果を生んだこと。