26 日本の外交

日本政府が中国に対して、いまでも資金援助を行っていることをご存知だろうか?

対中ODAは、1979年に開始され、2013年度までに有償資金協力(円借款)を約3兆3,164億円、無償資金協力を1,572億円、技術協力を1,817億円、総額約3兆円以上のODAを実施してきました。(外務省のHPより)

無償援助はなくなったようだが、現在でも中国への援助は続いている。何とも不思議な話だが、新聞やテレビではあまり報道されない。

戦争中に支那人が、大陸にいた日本人に対して行った残虐事件が多数あると言うが、大手メディアは取り上げない。「通州事件」など。

中国政府は国外のベトナム人やフィリピン人、国内のチベット人、モンゴル人、ウイグル人など多くの「外国人」を虐殺している。

現在の日本の国民性からはとうてい理解できない、浮世離れしたかに思える極端な殺戮は、いまも昔も、中国だけでなく、米国や欧州列強国によっても行われている。最新鋭のジェット戦闘機が、深夜、寝静まった街に飛来しミサイルを発射して、一般人の無差別殺戮を行っている。アレッポなど。

日本列島は、そうしたニュースが事実として届かないほど、厚い情報の「壁」によって囲われている。「壁」は日本の新聞とテレビから流れる多くの、しかし無害化された情報によってかたちづくられている。情報の壁による情報の遮断である。

海外で日本のテレビ番組やニュースを、外国語ばかりの環境で目にし耳にしたことがある方は、このニュアンスが理解できると思う。日本で起きているすべてのことは、ぼんやりした膜の向こうの、何かちょっとおかしな人々のいる別世界での出来事のようだ。と。

今の日本人には、自力で憲法を書き替え、自力で国をまもる胆力が失われていると思われる。大地震で数万人の日本人が死んでも、原子力発電所が爆発して放射能が国土に蔓延し、食料が汚染され、子供たちが蝕まれても、行政がその事実に向き合わないことを放置している。

イスラムの人たちは、仏教徒であり神道を信じる日本人に対して、とても好意的だったが、近年は、日本人を標的にした事件が発生した。

日本国は世界で一番、貯金をたくさんもっている。超優良な黒字国家である。「借金が大変」というのは、増税するためのトラップであって、国内向けに流される為政者のデマゴーグと考えていい。

その日本国は、戦後、米国が押しつけた War Guilt Information Program がものの見事に効力を発揮し続けて、上記のような胆力を失った国になってしまったのだ。「恐ろしい黄色の猿」が二度と白人列強国に楯突かないようにWar Guilt Information Programは実行された。

大きな財力がある日本国は外敵に狙われやすいに違いない。平和憲法によって絶対に戦争をしないはずの「不思議な日本」は、しかし、計り知れない潜在力を持っていそうで、うっかり攻められない。米軍が日本列島にいまでも駐留しているし。

外から見た日本国は、一体どんな国に見えるのだろうか。戦後のミラクルな経済成長や、明治維新日露戦争の奇跡。もっと遡って、鉄砲を自力で大量に製造し欧州でもまだ行われたことのない鉄砲による大規模な銃撃(信長の長篠の合戦)、またこの時代、日本は銀の生産量が世界一だった。こんなエポックメイキングなことを沢山、成し遂げてきたすごい国に見えているのだろうか。

いまの日本にとって、最大のライバルは、中国だろう。同時に、ロシアと米国。日本はアジアの輝く国として、体制を立て直すことに全力で精進しないといけない。それができる条件は十分そろっている。日本人が元気をだして、胆力を回復して、未来が明るく見えるように、諦めず、挫けず、それぞれができることをやり続けることだ。

それから、歴史に学ぶのもの大事な1つだ。