プライベートとパブリック 19/75

ken1062006-10-24

コヴェント・ガーデンのニール通り Neal Street です。ロンドンにある普通の道です。道には必ず名前が付けてあって、番地の表示も道が基準になっていますね。「ニール通り10番地」のように、道の端から順番に番号を打っていきます。
こうした分かりやすさは、道に対してパブリックの意識が強いからでしょう。道と広場は人々が行き交う公共の場所として、まちで最もベーシックなところです。西欧の人々は自分の家を、道に対してプライベートと思っているんですね。住居表示が道の名前なのは、そのあらわれです。
それでは、日本人はどうでしょうか?よく家の横の道に、通り抜け禁止などと書いてあるのを見かけます。きっと私道だからだと思いますが、一般の住宅で道を私有することが許されていることに、日本らしさがあらわれているような気がします。住居表示は「一番町10丁目」のように地区の名前に番号を付けています。どうゆう順番で番号を打っていったのか、皆目分からないことがよくありますね。そもそもパブリックという考え方が、日本人の深層意識に響かないのかも知れません。