71/75 偏見

ken1062007-04-14

ラウル・ハウスマン Raoul Hausmann が1919年に制作したオブジェです。現代社会に生きる我々が、時代の流行に毒され、各人が偏見をもって生きていることを表現した作品です。
現代人は「頭にがらくたを載せて視野を曇らせている」というのがハウスマンのメッセージと考えていいでしょう。人間は本来だれもが純粋な感受性=「頭」をもっているのに、時代の発明品=「がらくた」のせいで感性がねじ曲げられているというのが彼の主張ですね。