63/75 コルドバのメスキータ

ken1062007-09-06

スペイン、アンダルシア地方 Andalucia のまちコルドバ Cordoba です。このまちは「メスキータ」Mezquita で有名ですね。写真は外壁の外から見たメスキータの遠景です。
さて、このメスキータ、英語表記で the Mosque Cathedral of Cordoba と記されることもあり、それから分かるのが宗教施設だということですね。
実際、メスキータはコルドバで最も大きく、最も重要な寺院とされています。建物本体の平面形は南北に 128m x 175m の単純な長方形。周囲は高い壁で囲まれ、なかには広い中庭があります。そこは樹木が豊かに繁り、噴水が設けられ、涼しい木陰がたくさんつくり出されています。たいへん気持ちのよい場所なんですね。
ところで、この巨大なメスキータについてたいへん興味深いことがあります。それは、この巨大建築物がイスラム教とキリスト教会の複合施設であるということですね。その理由はコルドバの厳しい歴史に刻まれています。
よく知られているように、コルドバだけでなくスペインという国は、過去において国全体がイスラム人の支配を受けていた時代が存在しています。そして、コルドバは当時、イスラム帝国がスペイン支配の拠点に定めたまちだったのです。メスキータはその中核施設、つまりイスラム文化イスラム教の一大拠点として建設されたのですね。