ものと形式 35/75

ken1062006-11-09

長い永い時間に耐えて、今でも存在している建築物には何らかの秘密があるはずです。1000年、2000年という我々には実感できない永い時間、その同じ場所に建ち続けていられた理由を知りたいものですね。「ものと形式」という視点でそれを考えてみたいと思います。「もの」は木や石など建物の材料、「形式」は図面、言葉を含めて、建築をつくるルールのことです。(小考その1「ものと形式」 2004.11.09より引用)
これはイギリスにあるストーンヘンジ(stonehenge)です。4000年以上前からこの場所に存在している謎の遺跡ですね。諸説ある中、何の遺跡なのかは現在もはっきり分かりません。写真のように巨石を組み上げたのは20世紀に入ってからです。
このストーンヘンジは「もの」として4000年以上をしのいできた建造物です。今の状態は近年の保全行為によるものだとしても、石そのものは4000年以上前のものです。当時の加工や運搬の技術によってこの巨大な石塊できた。それが当時と同じ場所に今でも存在しているという事実だけは確かでしょう。
そんな訳で「もの」として、長い時間に耐えて今でも存在している建築物の例としてストーンヘンジをとりあげてみました。