66/75 ソーン卿のコレクション

ken1062007-04-05

英国の建築家ジョン・ソーン John Soane の集めた骨董品です。その量は膨大で、内容も実にさまざまです。建築のレリーフや柱の破片、彫刻や絵画、食器や家具などの他、よく分からない品々もいろいろコレクションされています。我々はロンドンのソーン美術館でこれらの骨董品を見ることができます。
ところで、ソーンはどうしてこんな骨董品の集め方をしたのでしょうか?
建築家だったら自分の好みに合った骨董品を集めるのは自然なことだと思いますが、ソーンの場合、その量が尋常じゃありません。
ソーンにとって「時間」に対する憶いはオブセッションとも言える、特徴的な性癖かも知れません。自分が設計した建物を、古代ローマの建築物と並べて描かせたり、廃墟になった姿で描かせたりしています。
ソーンは古い品々に「時間」のオーラを感じていたのでしょうか。