04/75 アヤソフィア

ken1062007-04-25

アヤソフィア Haghia Sophia です。現在は宗教施設ではなく、ただの博物館として使用されています。ドームの直径31m、高さ55m。537年竣工。キリスト教の総本山として東ローマ帝国(ビザンティン帝国)がつくった渾身の大教会でした。
とはいえ、この時キリスト教はまだ勢力を広げはじめたばかりです。また、西ローマ帝国はすでに滅んでいました。こんなことを考えてみると、アヤソフィアの建設はキリスト教を軸にしてローマ帝国を再興させる大プロジェクトだったことが伺えます。
さて、キリスト教の聖堂としてつくられたアヤソフィアは、1453年コンスタンチノープル陥落を契機にイスラム寺院=モスクに改造されてしまいます。このとき四本のミナレットが増築されました。この大事件はローマに新しいキリスト教の大教会をたてる起動力となり、バチカンサン・ピエトロ大聖堂を生んだと考えられます。
そして20世紀、トルコ共和国ができるとともにアヤソフィアはモスクから博物館となったのです。