54/75 東ゴート族の教会

ken1062007-07-14

これはラヴェンナにある5世紀末頃つくられたキリスト教の寺院です。サン・ヴィターレ聖堂と同じように、内部には素晴らしいモザイク画があります。それらもやはり初期ビザンティン美術の傑作として有名ですね。
ところで、この教会は東ゴート族 Ostrogoths によってつくられたことでも有名です。東ゴート族西ローマ帝国が滅んだ後、イタリア半島シチリア島などを支配したゲルマン人ですね。彼らはここラヴェンナを都としました。
しかし、彼らの王国はわずか50年ちょっとしか存続せず、ラヴェンナ東ローマ帝国支配下に入りました。この教会もその間にさまざまな改築がなされています。
この教会の名前はサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂 Basilica of Sant' Apollinare Nuovo といいますが、実は東ゴート族が付けた名前ではありません。彼らが何と名付けたかは分かっていないようです。