01/75 ウィーン郵便貯金局

ken1062007-10-01

最初に取り上げたのはウィーンにある郵便局です。天井と床がガラスでできたユニークな建築です。
設計者の意図はガラスが光を通す特徴を生かし、ガラス屋根からの自然光を、この出納ホールを突き抜けて下階にまで落とすことでした。大変なアクロバットですね。建築家ワーグナーのすごいところです。
その結果、このホール内は光がゆき渡って、何か一つの巨大な光の「かたまり」のように感じられる効果が生まれました。
透過光と反射光が充満するユニークな建築空間が生み出されたと考えることもできるでしょう。
このような空間を「光空間」と呼ぶことにします。
名称:ウィーン郵便貯金局 Postal Savings Bank
設計:オットー・ワーグナー Otto Wagner
竣工:1906年