10 フレームと自然

ken1062010-10-21

磯崎新群馬県立近代美術館のコンセプト模型です。

建物の骨格を「フレーム」で考えた。柱や梁でなくニュートラルな「フレーム」である点がポイントですね。

美術品は時勢によって所有者が変わる。収蔵品といっても、それは一時的にその美術館に停泊しているだけ。時間とお金に左右されて、流れてゆくものだという、磯崎さんの考えが反映されています。

美術館の実体は「フレーム」であり、ここを訪れる客や関係者、または美術品、あるいは運営に必要な物品、食品。それら全ては一時的に「フレーム」を通り過ぎる「他者」にすぎない。

一方で「手法」によって大文字の建築を解体する意図も隠されているのですが、ここでは言いません。