01/75 太陽の運行

sunrise

kenちく小考<その16>初回

コルビュジェの版画です。

太陽の運行がユニテの断面に対して力強く表現されています。

太陽高度は夏期の間、頭上高く、冬期の間、低く。

そして、ブリーズソレイユとピロティ。彼の発明品がここにも描き込まれていますね。

太陽はコルビジェが最も大切にし、重要視したものです。

彼の故郷はスイスの山奥でしたが、晩年は地中海が見える小屋に滞在し、海水浴を楽しみました。豊満な肉体を愛し、くっきりした陽差しを求めたコルビュジェ

合理的な思考の背後に、常に、陰と陽が共存する深い心の闇を抱えていたであろうジャンヌレ。そんな彼には、身近にも太陽が必要でした。それは、たとえば100歳以上まで健在だった母だったかもしれません。