記憶は人間がこころに刻むものです。人間と人間のかかわりで、あるいは建築とのかかわりで記憶は刻まれます。そして、記憶は五感を伴っていることが多いですね。例えば親友と２人で登山をした。共に過ごした記憶は、道みちの暑い日差し、木々のあざやかな緑色、涼しい風、おいしかった弁当など温度や色、味やにおいとともに刻まれているものです。
記憶と時間は似ています。時計で測れない、こころに刻む「とき」を意味する時間は、もしかすると記憶のことかも知れません。
我々人間には感情があります。記憶は感情のうねりの中に漂っています。何かの記憶を思い出すと、その時の感情も一緒によみがえってくるものです。それは五感で受け取った暑さや明るさ、音を伴っていることもあります。
記憶をとおして建築を考えるのは楽しいことです。建築家にとっては、記憶こそがデザインを左右する大きな財産です。こころで刻み、体で覚えている記憶が大切です。
memory
The "life" keeping place could provide a chance for visitor to meet TIME. Meeting TIME is particular experience. In the case you are alone, with family or with friends and in the time the sun is shining, rain is falling or surrounded by midnight darkness, different situation sets different TIME. It might be possible to say that your memory can be found out in the flow of TIME. Otherwise memory might be imprinted on the section of TIME. A building stands in the same site all the time you visit and TIME gets to flow there. Then you can catch your memory. This must be joy which architecture can give us.
