コルドバを代表する建築、メスキータ Mezquita:The Mosque Cathedral of Cordoba です。川沿いに立地し、何世紀にもわたって増築を繰り返されたイスラム寺院とキリスト教会の巨大複合施設です。平面的には単純な長方形で、南北に 128m X 175m です。周囲は高い壁で囲まれていて、なかには大きな中庭があります。豊かな樹木と噴水のある明るく気持ちの良い場所です。長方形平面の中央にキリスト教会のバシリカが強引な形で増築されそそり建っています。写真は中庭から見たバシリカの側面ですね。内部は薄暗いひんやりとした空間が広がっています。この建物の建設は785年に開始されました。その後レコンキスタによってコルドバがキリスト教徒のものになると、イスラム寺院としてスタートしたメスキータは教会の機能を付加されはじめます。一方、増改築が何世紀にもわたっているため幾種類もの建築様式を読み取ることができるのも興味深い点です。イスラム、ロマネスク、ゴシック、バロックなどですね。
