最後に残るのは寝る所 31/75

ken1062006-11-05

アンリ・ルソーの「眠るジプシー女」です。ニューヨーク近代美術館が所蔵する、幅2mもある大作です。ヒトは夜になると眠るという事実を静かにきれいに伝えていますね。
その寝るというヒトの不可欠な行為は、建築に大きく影響してしかるべしです。一日は24時間。睡眠時間が8時間だとすれば、1/3 は寝ているわけです。ということは、ヒトは1年の1/3 は寝ている。一生の1/3 は寝ている。と、拡大解釈してゆくと、寝るという行為の重さが思い知らされますね。
睡眠に必要なスペースを、建築がどんなふうに確保できるか。「寝室」という固定観念を破って、もっと別な可能性があってもいいような気がします。