スペースをわける床と壁 52/75

ken1062006-11-26

床スラブを積み上げて一つの建築を成立させる。このアイディアはミースによって定式化されたと言われています。高層ビルの原点です。床を上に上に積んでゆけば、当然必要な面積がいくらでも確保できる訳ですね。こうした発想が生まれた背景に、都市における土地不足の問題がありました。田舎の土地がたくさんある地域に高層ビルは不要ですから。
ところで「スペースをわける床」という見方は、積み上げるのとは異なる床の可能性を示しています。例えば、ある程度大きなスペースを、垂直方向に間仕切ること。この時、床は単なる間仕切りです。この間仕切り床が積み上げてゆく床とどう違うのか。一つの観点が得られそうです。