57/75 部分と全体

ken1062006-12-01

ペンシルバニア大学リチャーズ医学研究棟 Richards Medical Research Laboratories, University of Pennsylvania が建設中の様子です。設計したのはルイス・カーン Louis I. Kahn 、1960年代の作品です。プレキャスト・コンクリートを使い、階段室や設備ダクトを部屋の外部に出して垂直シャフトとし、デザインのアクセントにした所が特徴です。
「部分と全体」は建築計画のキーワードです。いろいろな視点で話ができるかと思いますが、例えば、一つの建築を「部分」から発想するか「全体」をまず決めてから「部分」を考えてゆくか。これは大きな違いですね。カーンはサーバント・スペース(奉仕する空間)とサーブド・スペース(奉仕される空間)という造語を用いて「部分と全体」を考えました。