コルビュジエの別荘、cabanon のスケッチです。地中海を望む小さな丸太小屋ですね。彼は夏の間、ここで睡眠をとり、思索をし、ここから海に泳ぎにゆくことを楽しんだようです。最小限の簡素な生活を好んだんですね。
ところで、睡眠に必要なスペースは、建物が平面的に小さいほど、占める割合が大きくなるものです。人間は睡眠を取るとき必ず横に倒れるという厳然たる事実によって、起きているときの人間サイズが肩幅の60cm程だったものが、160cm以上必要になります。平面図において、人間は起きていれば60cm、寝てしまうと160cm以上。人間は睡眠のために、倍以上もスペースが必要なのです。
