ローマ帝国の歴史を概観してみました。
BC600年頃
ローマの地に最初の公共広場（フォーラム）がつくられました。まだギリシア時代です。「世界」の中心はまだローマにありません。
BC330年頃
ギリシアのアレグザンダー大王がペルシャ帝国へ侵攻し、インド北部にまで軍隊を進めました。
BC50年頃
将軍カエサル（シーザー）がギリシア、エジプトへの侵攻を成功させ、広大な領土がローマの支配下に置かれます。エジプトは女王クレオパトラの才覚でカエサルを懐柔しましたが、結局ローマに負け、ピラミッドの王朝は滅びました。
BC44年
将軍カエサルがブルータスに暗殺されます。
BC27年
初代皇帝アウグストゥスが即位します。これをもって、政治体制が共和制から帝政へ移行したことになります。この頃、パンテオンが建設されています。
BC２年
ローマの中心部にフォロ・ロマーノの建設が始まります。
AD80年
コロッセオが建設されます。帝国の領土は最大に向かいます。
AD130年頃
皇帝ハドリアヌスは領内を巡行し、領土の守りを固めます。この皇帝は建築家でもあり、ローマ近郊に巨大な別荘ハドリアヌスのヴィラを造営しました。
330年
皇帝コンスタンティヌスは遷都を実行し、首都はローマからコンスタンティノポリス（イスタンブール）に移されました。遷都の原因は東から領土に侵入を繰り返すペルシャ帝国に対抗するためです。この時代になってキリスト教がやっと認められています。首都ローマに皇帝がいる時代は、初代皇帝アウグストゥスからコンスタンティヌス帝まで約300年間でした。
364年
ローマ帝国が東と西に分裂し、それぞれ別の皇帝が領土を支配することになります。しかし衰退は止まらず、ローマが他民族に略奪される大事件が起こります。この頃からキリスト教が広がり始めます。ローマにバチカンが置かれたのもこの頃です。
476年
西ローマ帝国が滅亡します。東ローマ帝国(ビザンティン帝国)はキリスト教国として多くのキリスト教美術を生みました。
1453年
東ローマ帝国(ビザンティン帝国)もついにオスマントルコによって滅ぼされ、ここにローマ帝国は終焉を迎えました。
