バベルの塔 Tower of Babel です。聖書に登場する伝説の巨大建築ですね。
「新しい地に住みついた人々がまちをつくりはじめた。天まで届くくらい立派なまちをつくって有名になろう。」
「この様子をある神が見て、人々の言葉を混乱させてまちづくりを失敗させた。」
旧約聖書「創世記」11章
この記述にあるように、バベルの塔は「天まで届くくらい立派なまち」だったのですね。しかし、この企ては「ある神」が「人々の言葉を混乱させて」失敗した。
したがって、バベルの塔は混乱の象徴です。
ちなみに、このバベルの塔はブリューゲル Bruegel が描いたものです。ウイーンの美術史博物館に所蔵されている名作ですね。ブリューゲルはこの絵を1563年に制作しましたが、巨大建築のイメージをつかむために、ローマのコロッセオを参照したと言われています。当時、実在する世界一大きな建築物といえばローマのコロッセオでした。
