今の日本はどうなっているのか:状況理解の試み4(案)

2020年4月7日(火)安倍総理は緊急事態宣言を発出した。対象は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7箇所。期間は4月7日から1ヶ月間。理由は、

1. 肺炎等の重篤な症例の発症頻度が高い

2. 感染経路が特定できない症例が多数、かつ急速に増加している

3. 医療提供体制もひっ迫している

というものだ。

 

緊急事態宣言が遅れた理由は、宣言とペアであるはずの緊急経済対策が財務省のお許しを得られず遅れたからだ。2月末には予算案が衆議院を通っていたにもかかわらずだ。緊急経済対策の拠出金は108兆円。但し「真水」は16兆円程度。未執行予算4兆円を足して20兆円とも言われる。

 

消費税10%UP +オリンピック延期+新型コロナ自粛の3連発で日本経済はフラフラだ。打撃の大きさはリーマンショックを超え世界恐慌レベルかもしれない。経済のみならず社会全体が「戦時」の態勢に入っていると思っていいと思う。

 

そもそもの疑問

★日本の死者数は100人程度なのに、なぜ「緊急事態」なのか、やはり理解できない。

f:id:ken106:20200412214129j:plain

G7の死者数(4月12日現在)

 

理由の推測

★先進7カ国 アメリア、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本のG7のうち、日本を除く6カ国は「感染爆発」で、てんてこまいだ。日本だけ涼しい顔をしている訳にもいかないし、そのうち日本も「感染爆発」すると政府は考えているのだろうか。同時に、メディアが国民の不安を煽るので宣言せざるを得ないのだろうか。「感染症の専門家」の発言がクソ味噌で事実が見えない。

 

医療体制について

★新型コロナの検査は実は不正確。本当はウイルスをもっていないのに陽性と出る場合が少なくない。調子が悪いと言って病院にきた人全てを検査してしまえば、隔離しなくてもいい人まで隔離せざるを得ず、隔離病棟の施設が足りなくなってしまう。

 

日本医師会の不誠実

★初診対面診察の大原則は医者の収入源を確保するルールだから崩したくない。病院に来ないでも診察が可能なネットによる遠隔診察は許さない。

 

急転直下、極端な行動をとる日本人の不思議

★お上から要請されれば、学校を閉鎖し、サラリーマンは在宅勤務を進んで行い、デパートを休業させ、店を閉じ、電車はガラガラ、車内で予防と自粛のお叱りがアナウンスされ、渋谷のスクランブル交差点は閑散とし、極めて品薄なのに外を歩く殆どの人がマスクをし、スーパーのレジは間隔をあけて並び、誰もが家から出ないで我慢している。

 

f:id:ken106:20200412225145j:plain

東京都は飛び抜けて金がある

東京都だけ飛び抜けて金がある

★緊急事態宣言を受けて、実際の行政上の指示や要請を行うのは知事である。その裏付けとなる財源は知事の手持ち金であり、東京都の小池知事だけ飛び抜けて多くの金を持っている。