いま世界はどうなっているか 19世紀の世界情勢を復習

歴史はいま動いている。世界は米国と中国の2大国が「覇権」を争い、世界の富の争奪戦を行っている。日本はその間で右往左往して国益が守れず、2大国に金や技術を大量に差し出している。日本人が大変な苦労をして得た金と技術をいとも簡単に、日本人が知らないところで、米国と中国に渡しているのだ。

世界の先進国の中で日本だけが所得が上がらない理由はここにある。勤勉な日本人が一所懸命に働いても一向に給料が上がらないのは全くおかしな事だが、当の日本人はなぜかあまり気にしない。

その原因が欧米が仕掛けた巧妙な世界戦略によって計画的に生じていることなど、一般の日本人は考えもしない。例えば、「地球が温暖化している」「その対策に二酸化炭素の排出を制限しなければいけない」という憲法の様に大事に守っている常識は、実は日本の経済成長を妨害するために欧米が演出したデマゴーグだなどと、いまの日本社会で誰が公言できよう。

しかし、いつまでもこんな愚かな負け戦を続けている訳にはいかない。日本を真っ直ぐに建て直し、明るい社会に戻したいものだ。日本人はテレビと新聞による「作られた厚い情報の壁」に遮られて、世界で起きている誰もが知っている基本的な事態や出来事をほとんど知らない。

いま世界がどうなっているかについて驚く程、無知である。

現在世界で起きていることを理解するには、過去に起きた出来事を知ることだ。米国も中国も新興国である。

武力を使って他国の領土を奪い取り、富を収奪し、その地に暮らす人々を奴隷にすることが常識だった頃から、2回の世界大戦を経て各国が独立し、武力による侵略禁止の世界ルールが常識となった今の「世界」が成立した頃までをざっくりイメージできれば、いま世界がどうなっているかをしっかり理解できると思う。以下はそのための資料である。

出典:Atlas of WORLD HISTORY, The CASSELL, John Haywood

 

1812

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1848

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1880

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1914

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1920

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1942

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