おおざっぱなイメージですが、建物は自分自身の重さを自らの骨組みで支えられさえすれば、それでオーケー。あとは、そのままずっと建っていられます。つまり自重を自ら支えられることが、建築物として成立するための第一条件です。この当たり前の事実は、鉄やコンクリートなどたくさんの材料を使って、サイズの大きなものをつくる作業には、非常に重大な問題です。建設現場で実際の作業を体験すれば分かるでしょう。
それから、自重についてもう一つ。建築物に作用する力にはいろいろありますが、中でも地震力と風圧力は最も注意を払うべき外力です。そして興味深いことに、建築物の自重は地震力に対して大きく、風圧力に対して小さくした方がよいのです。自重が小さければ受ける地震力も小さくなります。従って建物を軽くつくることは、地震の衝撃をより少なくできる有効な手段です。一方、台風などで強風にさらされた時は、コンクリート造のがっしりした建築物のほうが揺れも少なく安心ですね。
battle with gravity
Without exception all building on the earth have to go into the battle with gravity when they are about to be set up. Self weight of building is the critical factor among external forces caused by wind, earthquake and loads on the floors. Gravity affects self weight to make a huge force directed toward the core of the earth. Then a building goes into the battle and will keep it till the time it finishes its life. Rough estimate about structural plan might teach us the interesting fact that a building needs to support self weight anyway if it wants to stand by itself.
