24 日本と日本人

ken1062015-10-06

やはり、10月6日はブログを更新しないといけない。

日本は好きだが、日本人は嫌いだ。こんな話を海外で聞いたことがある。「日本」は長く深い歴史があり、レベルの高い文化を生み出してきた、世界的にみても類い稀な国だと思う。しかし、現代の日本人の凋落ぶりは相当なものだ。

1年前にブログを再開したが、テーマは「日本社会の制度設計をやり直すための資料集め」とした。その時は大きく構えすぎたと思ったが、今となってはちょうどいい。

いま日本のダメぶりが晒されている事例は実にたくさんある。

オリンピックのための競技場がちゃんと建設できない。まだ写真のような状態だ。そもそも壊してから困り始めるとは、バカな話だ。

福島の第一原子力発電所地震で爆発し大量の放射性物質をふりまいた。列島と海洋が汚染され、海外の多くの国に大迷惑をかけ続けている。そして、いまでも事故の収拾ができず、見通しも立たない。食料や日用品がこれまでの規制値を遥かに上回る程に放射能汚染されていても、知らぬことにして行政は手を打たず、メディアは報道しない。多くの国が日本の食料品を輸入制限しているのに、メディアが報じないので関心をもたれない。

集団的自衛のための法律を戦争法案という理解に短絡させ、日本のいま置かれている状況を直視するような世論が出てこない。中国の傍若無人な思惑。米国の身勝手な要求。朝鮮人アイデンティティ。ロシアの冷徹な行動。

そもそも、日本は中東の紛争には関係ない。シリア難民を11人しか受け入れていない。というのは世論誘導ではないか、権力の宣伝機関に成り下がっている大手メディアの。米国、英国が中東に対して歴史的にやってきたことに、日本は加担すべきでない。

アメリカ合衆国は「実験国家」だ。歴史も浅い。カジュアルな文化しかない国だ。

いまの中国は非常に特殊な国なので、よくよく注意して、中身を理解する必要がある。そもそも現代の中国に4000年の歴史などない。「中国人」というのは、中国大陸の中原を占領し、京を制圧した民族がそう名乗っているだけであり、漢民族やモンゴル人など、かわるがわる異民族が「中国人」となって中原に覇を唱えてきた。孔子孟子などの古代中国人は、現代の中国人は別物である。そもそも、現代中国語は明治初期の日本人が考案した漢字を多く取り入れて成立した言語であって、中国文明が生んだ言語とは別ものである。毛沢東文化大革命は、この流れで理解できる。古い歴史を焼き捨てて、中国は近代化した。

これに対して、日本という国は、天皇家を中心に1000年以上の途切れない歴史を持ち続け、島の地勢の恩恵で圧倒的なアイデンティティを持っている。そして現在でも、莫大な貯金を持っている。経済的な国力は非常に大きい。自衛隊は非常に強い。文化のオリジナリティも十分ある。災害時の日本人の行動は清く正しい。

だからこそ、いまのダメぶりが痛い。頑張れば一流国として堂々たる存在感を保てるのに。残念なことに欧米の国々には、昔からどうしても大人の対応ができないのだ。

イスラムの人々は、もう日本人が嫌いになってしまったのであろうか? であったとしても、日本のことは好きでいて欲しいと思う。