アメリカは日本の経済成長を妨害している

前提:アメリカ政府は今でも日本を許していない。

1991年にベルリンの壁が壊されて東西対立がなくなって以降、アメリカが単独で世界秩序を守り、欧州、中東、東アジアの要点を抑えながら自らの覇権を維持してきた。その時、アメリカにとっての要注意国家は、ロシアと中国、ドイツと日本。

日本に対しては、1991年以前までは「経済発展」させて日本をソ連に対する盾にする戦略だったが、1991年以降は「経済発展」を阻害して日本自体の国力を落とす戦略に転じた。したがって日本が経済的にダメになった理由はアメリカ政府の戦略にハマったからだ。

ところが、現在、そのアメリカが南北戦争以来の国家存亡の危機に瀕しているのだ。覇権を維持するために抑えるべき中東と東アジアはもう手放すだろう。日本としては、米軍の撤退を要請し自衛隊を日本軍に再編して、アメリカの「同盟国」のていを保ちながら、東アジアの盟主を目指すのが順当だと思われる。核兵器については、米軍が日本に置いているであろう核ミサイルを共有させてもらう道が現実的かも知れない。