窓 13/75

ken1062006-10-18

パリ郊外にあるサヴォア邸です。水平の連続窓が特徴の一つですね。横に長い窓は、テレビのワイド画面と同じで視界が広がって感じるものです。この部屋の窓も横連窓なので景色が途切れずにワイドな感じです。光もたくさん入って室内は明るいですね。
とはいえ窓は時として閉ざす必要があるものです。また「孔」である本質も重要です。単純に考えて、サヴォア邸のこの窓は「窓」ではないかも知れません。巨大なスリットですね。壁に設けられた開口部が全て「窓」であるはずもありません。「住むための機械」であれば、この水平の連続窓は採光と換気そして視界確保のスリットと考えてもいいのではないでしょうか。むしろそのほうが設計者ル・コルビュジエの主旨に近いのでは?