08/75 貞観地震

ken1062012-10-18

平安時代に三陸沖を震源に起きた貞観(じょうがん)地震と今回の地震は類似点が多いと言われています。

未曾有の被害に途方に暮れる。といっても、実は過去に同じ経験をしていたという訳です。おそらく地元では、町のどこかに教訓となるような遺構が残っていたり、昔からの言い伝えが残っているでしょう。

海のそばに家を構えると津波に飲み込まれるから高台に構えるべし。といった教訓があったとしても、1000年も昔、平安時代の悲劇が生んだ教訓が、現代を生きる我々に切実な話として聞こえてくるとは、なかなか思えないですね。

貞観地震のとき、やはり津波の被害は甚大だったと記録にありますが、当時の人々がいかにして復興したか、現代の我々は当時と同様の被害を受けて、やっとその時のことを知ろうとするのです。