2. ウルトラ建築
万里の長城 中華人民共和国 人間がつくった構築物として自然と対峙していることが明確にわかる良い例です。当時、建設に当たっては敵に対して、そして自然に対して多くの配慮がなされたことが想像されますね。 50/75
映画「グラディエータ」では幾つかの劇場が登場していましたが、中でもローマのコロッセウムが最大最高の場として描かれていましたね。そこでの大スペクタクルは非常に印象的でした。人間と猛獣の戦い、見守る皇帝、大観衆、一瞬の静寂、そして大歓声、死と…
ギザの地で巨大なピラミッドをつくらせたファラオはクフ王、カフラー王、メンカフラー王です。中でもクフ王がつくらせたピラミッドは世界最大で、底辺230m、高さ137m(頂点が破損しなければ146m)という大きさです。一個2.5トンの石を約250万個積み上げて築か…
「近江蒲生郡安土城之図」(大阪城天守閣蔵) に描かれた安土城です。城の「天守閣」第一号とされています。つまり安土城以前に「天守閣」と呼べる建築型が存在しなかったことを意味しますね。信長の独創です。ちなみに安土城の場合は天守閣の天守を「天主」と…
東大寺は日本がまだ大和国だった時代に建てられました。聖武天皇の天平の頃、西暦740年代のことです。当時の東大寺は国家を代表する巨大施設でした。その後、幾度も災害にあっては再建されてきたのです。大仏殿は2度再建されました。まずオリジナルは約430年…
引用膨大な工業力で精製されたウラニウム235またはプルトニウム239がある大きさ、臨界容積以上に集められると、内部で発生した中性子は外に散逸する前に他の核に衝突し、自然連鎖反応を誘発する。1回の衝突で2個の中性子と2x10の8乗 電子ボルトの核分裂エ…
ブレは18世紀末のフランス革命期に生きた建築家です。美術史ではロココが終わり、新古典主義が出てくる変換期です。政治史ではブルボン王朝の終焉とナポレオンの台頭に対応していますね。18世紀末は社会制度ばかりでなく、人々の心の内面も大きく変化した時…
エドマンド・バークは崇高に関係あるものとして次に着目した 恐怖 曖昧さ 同じ主題の続き 欠如 広大さ 無限 建物の大いさ 困難さ 壮麗さ 光 建物の中の光 色彩 音響と喧騒 唐突さ 断続音 動物の叫び声 苦味と悪臭 触覚 苦41/75
<神>という超越的価値を失った18世紀は、新たな超越的価値を求め、価値合理的な<自我>の確認と自己超越をめざした。自然との距離がここでは無限に拡大される。無限大の自然と無限小の<自我>とのめくるめく距離が<自我>を畏怖させ、その畏怖が反転し…
この絵はエジプトのルクソール市にあるアメン神殿の復元予想図です。背景にはナイル川と王家の谷が描かれています。アメン神殿は「カルナック神殿」とも呼ばれ、ナイル川西岸に位置する古代エジプト文明の主要建築物ですね。実はアメン神殿の他に2つの神殿…
千利休の茶室、国宝「待庵」のにじり口です。「待庵」は極小の名建築。床面積4帖半の茶室ですね。現在もオリジナルのまま京都の妙喜庵に現存しています。床面積が4帖半と言いましたが、客をもてなすスペースはさらに小さく2帖半しかありません。畳が2帖、床…
フランスの建築家ブレの「ニュートン記念廟」1784年です。科学者ニュートンを讃える記念館ですね。ここでブレは「崇高」という概念を持ち出しています。ニュートンを森羅万象の真理を発見した神のような存在として位置づけ、神の居る小宇宙を巨大球体で表現…
これは第三インターナショナル記念塔の模型です。第三インターナショナルとは、別名コミンテルンといい、第一インターナショナル、第二インターナショナルについで組織さた労働運動の国際的組織です。第一、第二と異なる点は、結集した人々が共産主義を掲げ…
建築家エティエンヌ・ルイ・ブレが描いた「偉人像のための寺院が中央にあるミュージアム」です。絵のサイズは横84cm、縦46cmという大画面です。1783年に制作されました。この絵を描いたブレはフランス人で、幻視の建築家として知られていますね。フランス革…
これはモスクワに計画された事務所ビルです。「雲のあぶみ」というタイトルがつけられています。「あぶみ」とは馬に載せる馬具のことで、鞍の両側にたらして足をのせるのに使います。このインパクトのある建築をデザインしたのはロシアの美術家エル・リシツ…
ナチスドイツの建築家アルベルト・シュペーアが構想した「グレートホール」の模型です。右にあるのは、ブランデンブルク門とライヒスターク(国会議事堂)です。ベルリンの中心部にある主要建築物と比較すると、いかに桁外れのサイズかがわかりますね。ドー…